シャタダウタ・グリタ(100回洗ったギー)とは:伝統のギークリーム入門

ギーと聞くと、料理に使う黄金色の油を思い浮かべる方が多いと思います。そのギーを冷たい水で何度も何度も洗い、真っ白でなめらかなクリームに仕上げたものが、インドに古くから伝わる「シャタダウタ・グリタ」です。日本では「ギークリーム」や「100回洗ったギー」とも呼ばれます。この記事では、名前の意味から作り方、日々の使い方までを順番に紹介します。
シャタダウタ・グリタという名前の意味
サンスクリット語で「シャタ」は100、「ダウタ」は洗われたもの、「グリタ」はギーを指します。つまり名前そのものが「100回洗ったギー」という意味です。グリタという言葉は、英語の ghee の語源にもなっています。
そもそもギーとは
ギーは、牛乳から作ったバターをゆっくり火にかけ、水分を飛ばして澄んだ乳脂肪だけを取り出したものです。ブリタニカ百科事典では、インド亜大陸の主要な食品のひとつとして紹介されています。料理だけでなく、ヒンドゥー教の儀式で灯明をともしたり、祭壇の火に捧げたりと、祈りの場にも欠かせない存在です。
100回洗うとは、どういうことか
アーユルヴェーダの古典『スシュルタ・サンヒター』には、ギーを冷たい水で100回洗うという手順が記されていると紹介されています。現代の研究論文に書かれた再現方法は、おおむね次のような流れです。
- 浅い器にギーを入れ、冷たい水を注ぐ
- 手でこねるようにして、2〜3分ほど水とギーをなじませる
- しばらく置いて落ち着かせ、上にたまった水を捨てる
- 新しい水を注ぎ、同じ作業を合計100回くり返す
1回あたり数分でも、100回となれば長い時間がかかります。まさに手仕事の積み重ねでできるクリームです。ほかに、ギーを温めてから冷水に注ぐ作業を100回くり返す、という伝え方もあります。
ギーとギークリームの違い
洗う作業をくり返すうちに、ギーは水を含んだ乳化状態になり、やわらかなクリームに変わっていきます。2025年の研究では、仕上がったものはやわらかな質感だったと報告されています。見た目や使い心地の違いを表にまとめました。
| ギー | シャタダウタ・グリタ | |
|---|---|---|
| 作り方 | バターを加熱し、乳脂肪を取り出す | ギーを冷たい水で100回洗う |
| 見た目 | 黄色から金色、温度で固まる | 水を含んだ、やわらかなクリーム状 |
| 主な使われ方 | 料理、儀式の灯明や供物 | 肌に塗る伝統的なクリーム |
ギークリームの使い方
インドでは昔から、肌をしっとりと保つための伝統的なクリームとして親しまれてきました。日本で使うときは、次の3点を目安にしてください。
量は「少し足りないかな」くらいから
油分が多いクリームなので、顔全体でも米粒1〜2粒ほどで十分なことがほとんどです。指先で温めてやわらかくしてから、手のひらで包むようになじませます。足りなければ少しずつ足すほうが、べたつきを抑えられます。
使うタイミング
洗顔や入浴のあと、化粧水で肌を整えてから最後に重ねるのが使いやすい順番です。秋冬は、ひじやかかと、口元など乾きやすいところのポイント使いにも向いています。油分があるので、日中よりも夜のケアのほうが取り入れやすいでしょう。
保存のコツ
乳脂肪が原料なので、直射日光や高温を避けて保管します。暑い時期はやわらかくなりやすいため、涼しい場所に置きましょう。取り出すときは清潔な指かスパチュラを使い、水が入らないようにすると状態を保ちやすくなります。
アーユルカイでは、インドのKhadiwale(カディワレ)のギークリームをインドから直接お届けしています。詳しくはスキンケア商品一覧 https://ayurkai.jp/product/khadiwales-shatadorta-ghee-cream/ をご覧ください。
https://ayurkai.jp/product/shatdhauta-ghrita-ayurvedic-skin-cream-24g
はじめて使うときの注意
天然由来の素材でも、肌に合う合わないはあります。はじめて使う前に、腕の内側に少量を塗って1日ほど様子を見てください。赤みやかゆみなど気になる変化があれば、使用をやめましょう。乳製品を原料とするクリームであることも覚えておいてください。
体調や持病、妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師に相談してください。
よくある質問
手順自体は伝わっていますが、100回洗うには長い時間と根気が必要で、衛生管理も難しくなります。肌に使うものなので、製品として作られたものを選ぶほうが手軽です。
化粧品として販売されているギークリームは肌に使うためのものです。食べたり、料理に使ったりしないでください。
アーユルカイの商品はインドから発送し、追跡番号をお知らせしています。送料は5,000円未満で500円、5,000円から9,999円で700円、10,000円以上で無料です。ご不明な点は support@ayurkai.jp までお問い合わせください。
本記事はインド・アーユルヴェーダの伝統的知見と一般的な 健康情報を共有することを目的としたものであり、 医療アドバイスを目的としたものではありません。
当サイトで取り扱う商品は、日本国の薬機法上、医薬品ではなく 「食品」「化粧品」「雑貨」として販売しています。 疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
本記事に記載されている成分や伝統的な使用方法に関する情報は、 個人の体質や健康状態によって効果や感じ方に個人差があります。
妊娠中・授乳中の方、持病をお持ちの方、医薬品を服用中の方は、 ご使用前に必ず医師または薬剤師にご相談ください。 万一お身体に合わない場合は、ただちにご使用を中止してください。



